1979年にフランソワーズ・キャロンが調香したエルメス最初のコロン、オーデ コロン ドゥ エルメスを2009年にジャン=クロード・エレナが再調香したものです。
- オードランジュ ヴェルト/エルメス
- 調香師:ジャン=クロード・エレナ
- 発売:2009年
- 香りのエモーション:スパイシー、ドライ
- 主な素材:オレンジ、ミント、苔(モス)
レビュー
オープニングはオレンジの皮を搾ったかのような酸味と苦味が、緑の葉を思わせるハーバルな香りとともに広がります。
柑橘の香りはその力強さとは対照的にすぐに新鮮さを失い、あっという間にモスに覆われます。パチョリが僅かに混ざっているのか古典的なフゼアやシプレのベースのような印象も受けます。いくつかのレビューで古い床屋や高齢の男性の整髪料の匂い、はたまたルームフレグランスと結びつけられるのはこの特徴に由来しているのではないでしょうか。
このコロンは天候や場所を選ばず、オープニングからドライダウンまで自然な変化を楽しむことができますが、アース調のアロマティックな香りが苦手な方は注意が必要です。シトラスと組み合わさることで分厚い皮のえぐみのように感じるかもしれません。
オードランジュ ヴェルトはクラシカルでシンプルな、苦味のあるシトラス系の軽いコロンを探している方におすすめです。
似てるのとか
- コンサントレド ランジュヴェルト
- ライム バジル&マンダリン
コンサントレはよく似ています。オーと比べてよりシトラスが新鮮、私はコンサントレ派です。
LBMはバジルが強く好き嫌いが分かれると思います。
どちらも直接的には似ていませんが軽いシトラス系を探している方には最適かと。
ベルガモットは私が初心者におすすめするコレクション、アクア ディ パルマ ブルー メディテラネオの中の1つです。ジンジャーが嫌いでなければ使いやすいはず。
タシットはムエットだとスパイス爆弾ですが、肌に乗せると不思議と馴染む感覚があります。
- オー ソバージュ
- テール ドゥ エルメス オー インテンス ベチバー
ベースが厳つかったり特徴的だったりなやつら。嫌いじゃないですがおすすめはしません。